2007年6月4日月曜日

豊栄町苦ノ辻出土の魚化石の紹介

1989年5月に、豊栄町吉原苦ノ辻で中生代白亜紀の魚の化石が発見されました。当地の地層は高田流紋岩で形成されており、その中の中生代白亜紀に形成された擬灰質泥岩層の中から発見したものです。これまでほとんど化石の報告がなかった高田流紋岩層中からの化石の発見というだけでなく、広島県では最も古いセキツイ動物化石の発見という意味で、大変意義深いものです。化石の分類名は、国立科学博物館の上野氏の鑑定により、以下のように判明しています。残念ながら頭部が欠けているため種の決定はできていません。現生の魚類ではニシン類の祖先と考えられています。化石が生息していた時代は地質図などの資料から中世代白亜紀と考えられています。  魚類片  硬骨魚網 class Osteichthyes 条鯵亜網 subclass Actinoptery 真骨魚下網 infraclass Teleostei 2000年8月に旧賀茂郡豊栄町教育委員会により豊栄町指定天然記念物となり、2005年2月の東広島市との合併により、現在は東広島市指定天然記念物となっています。  見学の際は、東広島市吉原公民館をお尋ねいただくと、現地の詳しい場所を教えていただけます。ぜひ一度広島県で最も古い化石の産出地を尋ねてみてください。